安易に考えちゃいけない!トラック運転手への転職?!後悔するだけ!
長引く不況やコロナ禍で仕事を失う人や、給料が激減して転職を考える人が急増してます。
しかし、転職をするにしても何処の業界も売り上げが落ち込み積極的な募集をしていない現状では、特にコレと言ったスキルや技術を持たない人の転職は過去の就職氷河期以上に厳しいのが現実です。
それでも、家族や自分が生きていくためには働かないといけない・・・。
これまで貰っていた給料くらいは確保したい・・・。
かと言って、手に職が有る訳でもない・・・。
悲しいかな”そう言った方”は多いのです。
そして、そのような状況に追い込まれた方の多くが、誰でもが出来そうな、そしてソコソコ給料が貰えそうなトラック運転手への転職を考えるケースも多いのです・・・。
でも、その選択はどうなのでしょうか?
実際に働き口に困ってる人は「そんな質問は愚問だ」と言う方もおられると思いますが、長年運送業界に携わってきた経験からお話をさせていただきたいと思います。
まず結論から申し上げます。
余程の覚悟がないとトラック運転手は務まりません!
これは、僕が30年以上に渡り運送業界で働いてきた経験から断言できます!
実際に僕も約10年間トラック運転手として働いてきましたし、管理職になってからは多くのトラック運転手への転職希望の方と面接もしてきました。
その経験から、他業種から未経験で応募された方の約8割は業務が続かないで辞めていってしまっているのです。
この結果は決してトラック運転手の仕事が悪いと言ってる訳ではありません。多くの人がトラック運転手として頑張っておられるのも事実です。
しかし、長年・日夜トラック運転手として頑張っている方々でさえ、長時間労働や体力勝負の仕事に対して不安を持たれてるのです。それほど厳しい仕事なんです。
トラック運転手の実情?!
ここからは、トラック運転手の仕事内容に踏まえて実際の実情を伝えていきます。おそらく面接ではココまで深く説明はされないことが多いので参考にしていただきたいと思います。
【労働時間の長さ】
最近のトラック運転手も労働時間の管理が進められ、昔に僕がしていた頃に比べるとマシになりましたが、それでも荷主の都合や積込み状況で長時間労働になることもしばしばあります。
特に長距離運送の場合、トラックでの休憩や睡眠が多くなり、その時間は仕事とはみなされないものの仕事の延長という感覚は拭えません。つまり、仕事とプライベートの切り分けが非常に難しいと言えます。
たとえ、近場の配送にしても納品時間の制約が厳しいことが多く、早朝からの運送も当たり前なことが多いです。
最初に書いたように、最近は労働基準法が厳しくなっているので他業種と比べても遜色のない労働時間にはなっていますが、それでも拘束される時間は長いと考えておく方が無難です。
【体力勝負】
字のごとくトラック運転手の多くは体力勝負の仕事です。最近ではパレット輸送が増えているとは言え、まだまだバラ積み・バラ卸しの輸送も数多くあります。
そして、トラック運転手と言えば「慢性的な腰痛」があります。荷物の積み卸しに加えて、長時間の運転操作で腰に与える負担はかなりのものになります。
【交通事故のリスク】
毎日トラックを走らせる仕事ですから交通事故のリスクがつきまといます。
自分では絶対に起こさないと自信を持っていても他社からの事故は防げません。また、車両の軽い接触事故程度なら良いのですが、自分も含めた人命にかかわるケースもありますので、事故のリスクに対しての覚悟も必要になってきます。
【割に合わない給料】
トラック運転手の給料水準は事務職などに比べると高いと思いますが、先程からお伝えしてる事柄を考えるといかがでしょう?
正直、決して良いとは言えないのではないでしょうか。
僕が乗務していた頃の時代はハッキリ言ってかなり高水準の給料をもらっていました。また、労働時間も厳しくなく「走れば走るほど」「運べば運ぶほど」高額になっていましたが今は時代が違います。
輸送運賃は、ここ数十年ほぼ据え置きなのに対して、人件費や燃料費などは高騰する一方なので昔のような給与水準は望めないのが現状だと思います。
トラック運転手の求人状況
完全な人手不足からトラック運転手の求人は確実に増えています。
運送会社はトラックを走らせて、荷物を運んで”なんぼの世界”です。それが運転手不足でトラックを止めておくのはマイナスでしかありませんので必死な訳です。
それを考えると分かると思いますが「未経験者歓迎」の文字があるのも頷けますよね。とにかく応募をしてもらい一人でも多くの人と面接をしたいのです。
少し語弊のある言い方をすると、一人でも多くの人を面接して、そのうち数名でも残ってくれたらラッキーと言うような会社もあると思います。
これは僕の経験ですが「未経験者」がいとも簡単に務まるほどトラック運転手の仕事は甘くありません。求人広告などを見る際には要注意です。
本当にトラック運転手しかないの?
運送業界に身を置く僕が「トラック運転手はやめておけ」みたいな発信をするのは変な話ですが、これにはいくつか理由があります。
実際に、これまで多くの方を面接・採用してきたわけですが数日で辞める方や後悔をする方も同じように数多く見てきました。
「甘くなかった・・・」
「思っていた以上に厳しかった・・・」
「給料が仕事内容に見合っていない・・・」
「また職探し・・・」
そう言って辞めていった方たちも最初は「よっしゃ!やってやろう!」と大いに意気込んでトラック運転手を始めたのですが現実を経験すると、そのギャップに対応しきれず上記のように辞めていってしまいます。
そんな現状を目の当たりにしてると、安易にトラック運転手への転職はして欲しくない!もっと冷静に自分を考えて職探しをしてほしい!履歴書を汚さないで欲しい!と考えるようになり、今回の記事を書こうと思ったのです。
また、何度か転職経験のある僕が思うのは「トラック運転手しかない」と考えてしまう思考を変えてみて欲しいと言う理由もあります。
僕が最後に転職したのは55歳。普通で考えると転職が出来る年齢ではありません。しかし、僕は今の会社に乞われて転職することが出来ました。自分で言うのも厚かましいですが転職に成功したと感じています。
その成功理由ですが「自分の強みを見直す・洗い出す」ことを実践したのに加えて、転職エージェントを活用したからです。
転職エージェントを活用するメリットは下記の記事に詳しく書いていますのでお読みいただければと思いますが、とにかく一度は自分の棚卸し作業をすることが大切です。
自分の棚卸しは、これまで積み重ねてきた経験や知識の整理や洗い出しになり、気付いていない新たな自分を発見する良い機会になります。
そして、それらを武器に売り込める業界や企業の情報を提供してくれるのが転職エージェントです。
転職エージェントのサービスは無料で受けることが出来ます。棚卸しの手伝いもしてくらます。さらに、新たな自分を発見できれば転職の選択肢も増えます。ハッキリ言って使わないと損レベルなサービスです!
色々な事を考え、試してみて最終的にトラック運転手への転職となれば、多少キツくても続けることが出来ると思います。そういった意味でも使えるサービスは使って欲しいなと思います。
まとめ
今回は「トラック運転手への転職」について書いてみましたが参考になれば幸いです。
30年以上、運送業界に携わってきた僕だからこそ、55歳で転職を経験したからこそ、いま転職で悩んでいる人には間違った選択をしないで欲しい。
そんな思いから一気に書き上げたので、どれだけ伝わるか分かりませんが、転職がこれからのあなたの人生において良いターニングポイントになることを祈ります。
★僕が利用した転職エージェント2社はコチラ↓↓↓
『doda』
『マイナビエージェント』
どちらも無料です(笑)